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タッセルローファーがちぎれた!修理方法と料金を解説

タッセルローファーがちぎれた

お気に入りのタッセルローファーがちぎれた時、もう履けないと諦めていませんか。実は、専門業者による修理で元通りに直せる可能性が高いです。

特に多いのが、飾りの紐が切れたというケースですが、この場合も紐修理や、新しいものへのタッセル交換といった方法があります。

また、修理を自力で行いたいと考える方のために、正しい紐の結び方や、さらには紛失した場合の後付けについても解説します。この記事を読めば、大切な一足を長く愛用するためのヒントが見つかるはずです。

この記事のポイント

  • タッセルがちぎれる原因と状態別の対処法
  • 自力で修理する場合の注意点と限界
  • 専門業者による本格的な修理メニューの種類
  • 修理を依頼する際の料金相場とポイント

    タッセルローファーがちぎれた原因と初期対応

    • ローファーの紐が切れた場合の対処法
    • 切れた紐の修理を依頼できる専門店の紹介
    • 修理は自力でできる?応急処置と注意点
    • 自分でできる正しいタッセルの紐の結び方
    • 参考:カーテンタッセル紐修理との違い

    ローファーの紐が切れた場合の対処法

    タッセルローファーがちぎれた

    ローファーの紐が切れてしまった場合、まずは落ち着いて靴の状態を確認することが大切です。

    単にタッセルが根本から抜けてしまったのか、それとも革紐自体が途中で断裂したり、取り付け部分の革が破れたりしているのかで、対処法は大きく異なります。

    もし、ちぎれたタッセルや革紐のパーツが手元に残っている場合は、絶対に捨てずに保管しておきましょう。オリジナルのパーツがあれば、それを活かした修理が可能になり、仕上がりの違和感を最小限に抑えられます。

    特に、オールデンのような高級ブランドの靴では、元のパーツを再利用できるかどうかで、修理後の満足度が大きく変わることも考えられます。

    パーツを紛失してしまった場合でも、修理を諦める必要はありません。多くの修理専門店では、似た色や質感の革で新しいパーツを作成してくれます。

    まずは靴の全体像と切れてしまった部分の写真を撮っておくと、後で修理店に相談する際にスムーズに状況を伝えられます。

    切れた紐の修理を依頼できる専門店の紹介

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    タッセルローファーの紐修理は、全国展開している靴修理チェーン店から、個人経営の工房まで、さまざまな場所で依頼できます。それぞれの店舗に特徴があるため、自分の希望に合ったお店を選ぶことが鍵となります。

    大手靴修理チェーン店

    「ミスターミニット」や「リアット!」といった大手チェーン店は、駅ビルやショッピングモール内にあることが多く、アクセスしやすいのが最大のメリットです。料金体系が明確で、比較的スピーディーに対応してくれる傾向があります。ただし、修理内容は基本的なものに限られる場合があるため、複雑な修理や素材にこだわりたい場合は、事前に対応可能か確認するとよいでしょう。

    靴修理専門の工房

    個人経営の工房や靴修理を専門とするお店では、職人が一足一足の状態を丁寧に見極め、最適な修理方法を提案してくれます。特に、革の質感や色味を細かく合わせたい場合や、純正パーツに近い形での再現を望む場合に頼りになります。インプットした情報によると、名古屋の「シューズサロン VINGIAN」や東京の「doek」のような専門店では、タッセルの新規作成にも対応しています。納期や料金は店舗によって異なりますが、ウェブサイトやLINEで事前に相談できるお店も増えています。

    修理は自力でできる?応急処置と注意点

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    タッセルローファーの簡単な修理であれば、自力で行うことも不可能ではありません。しかし、そこにはいくつかの注意点と限界が存在します。

    最もやってはいけない応急処置が、瞬間接着剤の使用です。瞬間接着剤は革を硬化させてしまい、柔軟性を失わせます。

    その結果、修理した箇所が再び切れやすくなるだけでなく、後で専門業者に本格的な修理を依頼する際に、硬化した接着剤が邪魔をして作業が困難になる可能性があります。

    インプットした情報元のひとつである横浜店のブログでも、この点について注意喚起がされていました。

    もしご自身で応急処置をするのであれば、柔軟性のある靴専用の接着剤を使用してください。ただ、これはあくまで一時的な措置と考えるべきです。

    革を縫い合わせる作業は、専用の道具と技術がなければ強度を確保することが難しく、すぐにまた取れてしまうことが多いでしょう。

    以上の点を踏まえると、簡単な再接着程度は可能かもしれませんが、耐久性や見た目の美しさを考慮すると、専門家へ依頼するのが最も賢明な選択と言えます。

    自分でできる正しいタッセルの紐の結び方

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    タッセルの紐は、見た目のアクセントであると同時に、ローファーのフィット感を微調整する役割も担っています。修理の際やメンテナンスで一度ほどいた後に、正しい結び方を知っておくと役立ちます。

    タッセルの紐は、甲の部分で一度交差させ、靴の側面にある穴を通ってかかと部分で結ばれるのが一般的です。この結び方は「タッセルノット」や「外科結び」に似た方法が用いられることがあります。

    基本的な結び方の手順

    1. まず、左右の紐を甲の中心で一度だけ交差させます。
    2. それぞれの紐を、外側にある革のトンネル(通し穴)に通していきます。
    3. かかとの後ろで両方の紐を合わせ、ここでしっかりと結び目を作ります。この時、一度固く結んだ上でもう一度結ぶ「二重結び」にすると、ほどけにくくなります。
    4. 結び目の余った紐の長さを調整し、見た目を整えれば完成です。

    結び方が緩いと、歩いているうちにタッセルが垂れ下がってしまい、見栄えが悪くなるだけでなく、何かに引っ掛けて再び切れてしまう原因にもなります。適度な強さで、しっかりと結ぶことを意識してください。

    参考:カーテンタッセル紐修理との違い

    タッセルローファーがちぎれた

    「タッセル 紐 修理」と検索すると、カーテン用のタッセルの修理情報も多く見つかりますが、これと靴のタッセルの修理は全く異なるものです。

    カーテンタッセルは、主に布や装飾用の紐でできており、重量も軽く、かかる負荷も一定です。そのため、手芸用のボンドや簡単な縫い付けで修理できる場合が多くあります。

    一方、靴のタッセルは、歩行による継続的な振動や摩擦、屈曲といった厳しい環境にさらされます。素材も耐久性が求められる革が使われており、修理には強度を確保するための専門的な技術が必要です。

    具体的には、革の厚みに合わせた針や特殊な糸を使い、しっかりと縫い付けなければなりません。したがって、カーテンタッセルを修理する感覚で靴のタッセルを直そうとすると、すぐに破損してしまう可能性が非常に高いと考えられます。

    両者は名前こそ似ていますが、修理に求められる技術や材料は全くの別物であると理解しておくことが大切です。

    タッセルローファーがちぎれた際の本格的な修理

    • 専門業者による紐の修理方法と流れ
    • タッセル交換で見た目を新しくする選択肢
    • 好きなデザインを後付けすることも可能
    • 有名ブランドでも修理はできる?
    • 修理費用はいくら?料金相場の目安
    • タッセルローファーがちぎれたら諦めずに相談

    専門業者による紐の修理方法と流れ

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    専門業者に依頼した場合、単に接着するだけでなく、靴の構造や状態に合わせた本格的な修理が行われます。これにより、見た目の美しさと十分な耐久性を両立させることが可能です。

    修理の基本的な流れは、まず持ち込まれた靴の状態を職人が丁寧に確認することから始まります。どの部分が、どのように壊れているのかを見極め、最適な修理方法と見積もりを提示します。

    根本の革からちぎれている場合

    インプット情報にあったDIEGO BELLINIの修理例のように、タッセルだけでなく取り付け部分の革(根革)ごとちぎれてしまった場合は、まずこの根革を新しく作り直す作業が必要です。

    アッパーの革に近い素材を選び、元の形に裁断。そして、裏側から当て革をして強度を確保しながら、アッパーにしっかりと縫い付けます。この土台作りが、修理後の耐久性を左右する重要な工程となります。

    紐が伸びて弱っている場合

    片方の紐が切れた場合でも、もう片方も確認すると、伸びて弱っていることがよくあります。このような場合、両足の紐を一緒に交換することを提案されることがあります。

    左右の質感を合わせ、将来的なトラブルを未然に防ぐためです。新しい革紐は、元の靴の革質や色合いに近いものが選ばれ、適切な幅と厚みに加工されます。

    タッセル交換で見た目を新しくする選択肢

    タッセルローファーがちぎれた

    タッセルを紛失してしまった場合や、元のタッセルが損傷している場合には、新しいタッセルに交換するという選択肢があります。

    これは、修理という側面だけでなく、靴のイメージをリフレッシュする機会にもなり得ます。

    多くの修理専門店では、様々な色や種類の革をストックしており、元のタッセルに近い雰囲気のものを作成してくれます。

    クロケット&ジョーンズのように、一部のブランドでは純正の交換用タッセルが用意されている場合もあり、これを利用すればオリジナルの雰囲気を損なうことなく修理が可能です。

    一方で、あえて元の色とは違う色のタッセルに交換して、カスタマイズを楽しむという方法もあります。例えば、黒のローファーにバーガンディのタッセルを付けるなど、自分だけの一足にアレンジすることもできます。

    ただし、タッセルを片方だけ交換すると左右で質感や色味に差が出てしまうため、基本的には両足同時に交換することが推奨されます。

    好きなデザインを後付けすることも可能

    タッセルローファーがちぎれた

    タッセルが付いていないシンプルなローファーに、後からタッセルを追加で取り付ける「後付け」に対応している修理店も存在します。これにより、手持ちの靴を全く新しいデザインの靴へと生まれ変わらせることができます。

    後付けの場合、まずはどのようなデザインのタッセルを、どの位置に取り付けたいかを職人と相談します。タッセルの形状、革の種類や色、紐の太さなどを選べる場合が多く、自由度の高いカスタマイズが魅力です。

    職人は靴の構造を確認し、アッパーに負担がかからない最適な位置に、専門的な方法でタッセルを取り付けます。

    この方法は、プレーンなローファーに飽きてしまった方や、自分だけのオリジナルデザインの靴が欲しいと考えている方にとって、非常に魅力的な選択肢です。

    ただし、一度取り付けるとアッパーに縫い穴が残るため、元に戻すことは難しいという点は理解しておく必要があります。

    有名ブランドでも修理はできる?

    タッセルローファーがちぎれた
    Alden公式サイトより引用

    オールデン、クロケット&ジョーンズ、J.M.ウエストンといった高級紳士靴ブランドのタッセルローファーも、もちろん修理は可能です。むしろ、こういった高品質な靴こそ、適切な修理を施すことで、さらに長く愛用し続ける価値があります。

    インプットした情報によると、オールデンのタッセルがちぎれた事例では、残っていたオリジナルのタッセルを活かし、革を充てて補強しながら再縫製するという丁寧な修理が行われていました。

    このように、ブランドごとの靴の構造や特性を理解している専門店に依頼することが、満足のいく結果を得るための鍵となります。

    また、Crockett&Jonesの修理事例では、タッセルが手縫いで取り付けられているという特徴に触れられていました。専門店であれば、こうしたオリジナルの製法を尊重し、可能な限り近い形で修理を行ってくれます。

    ブランドを問わず、多くの修理実績を持つお店を選ぶと、安心して任せられるでしょう。

    修理費用はいくら?料金相場の目安

    タッセルローファーがちぎれた

    タッセルローファーの修理料金は、破損の状態や修理内容によって大きく変動します。ここでは、一般的な修理メニューごとの料金相場をまとめました。実際の料金は店舗や靴の状態によって異なるため、あくまで目安として参考にしてください。

    修理内容料金相場の目安(片足・税込)備考
    取れたタッセルの再取り付け¥2,500~紐が切れず、タッセルも無事な場合。
    紐の補強・部分的な作り替え¥4,500~根本の革がちぎれている場合など。
    タッセルの新規作成(片方)¥5,500~タッセルを紛失した場合。
    両足のタッセル交換¥8,000~左右の質感や色を完全に合わせたい場合。

    料金は、使用する革の種類や、修理の工程の複雑さによって上下します。例えば、特殊な色の革を取り寄せる必要がある場合や、土台となるアッパー部分の補修も必要になる場合は、追加料金がかかることがあります。

    納期については、簡単な再取り付けであれば数日~1週間程度、タッセルの新規作成となると数週間から1ヶ月以上かかることもあります。いずれにしても、修理を依頼する際には、事前に複数の店舗で見積もりを取り、料金と納期、修理内容を比較検討することをおすすめします。

    タッセルローファーがちぎれたら諦めずに相談まとめ

    • タッセルローファーの紐や飾りがちぎれても修理は可能
    • まずは切れたパーツを保管し、靴の状態を確認する
    • 応急処置で瞬間接着剤を使うのは避けるべき
    • 自分で修理する際は柔軟性のある靴用接着剤を選ぶ
    • 専門的な修理は靴修理チェーン店や個人の工房で依頼できる
    • 修理を依頼する際は両足一緒に持ち込むのが基本
    • オリジナルのパーツがあればそれを活かした修理ができる
    • パーツを紛失しても似た革で新規作成が可能
    • 根本の革ごとちぎれた場合も土台から作り直せる
    • オールデンやクロケット&ジョーンズなど高級ブランドも修理対応
    • 一部ブランドでは純正の交換用タッセルも存在する
    • あえて違う色のタッセルに交換してカスタマイズも楽しめる
    • タッセルがないローファーへの後付けも可能
    • 修理料金は再取り付けで2,500円程度から、新規作成では5,500円程度からが目安
    • 大切な一足を長く履き続けるために、まずは専門家への相談がおすすめ
    参考記事

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