
アグ(UGG)のスリッポンについて、「アグ(UGG)のスリッポンはダサい」といった検索をしている方は、購入後に失敗や後悔をしたくない、あるいは手持ちのアイテムが時代遅れに見えないか心配されているのかもしれません。
特にアグ(UGG)を履いている人を見たときの印象や、話題の厚底デザイン、さらには夏など真冬以外に履いても大丈夫なのかといった点は気になるところです。
また、メンズやレディースのコーデへの取り入れ方、失敗しないサイズ感の選び方、アウトレットでの賢い探し方まで、知りたいことは多いはずです。
この記事では、なぜ「ダサい」というネガティブなイメージが一部で存在するのか、その理由を深掘りします。
同時に、実際には新作を中心にどのように進化し、再びトレンドの最前線に戻ってきたのかを、具体的なコーディネート術とともに詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、以下の点について理解を深められます。
アグ(UGG)のスリッポンがダサいと言われる理由
- UGG 履いている人への世間の印象
- ムートンブーツ履いている人 いない噂は本当?
- 夏に履くのはおかしい?
- 厚底デザインの評価
- 新作はダサいイメージを払拭?
UGG 履いている人への世間の印象

アグ(UGG)のアイテム、特にムートンブーツやスリッポンを履いている人に対する世間の印象は、一様ではなく、ポジティブな見方とネガティブな見方が混在しているのが実情です。
まずネガティブなイメージとして、「一昔前に流行った古いアイテム」「おばさんっぽい」といった声が聞かれることがあります。
これは、2000年代にムートンブーツが社会現象とも言えるほどの大ブームとなり、当時のギャルファッションなどを中心に多くの人が履いていたことへの反動が考えられます。
流行が過ぎ去ったアイテムという認識が残り、古臭いと感じる層が一定数いるのは事実です。
また、アグの持つリラックス感や、シープスキン特有の丸みを帯びたボリュームのある形状が、コーディネートによっては「野暮ったい」「だらしなく見える」「部屋着感が強い」と受け取られることもあります。
特に、手入れがされておらず汚れていたり、ファーが潰れていたりすると、その印象はさらに強まってしまいます。
一方で、ポジティブな印象も根強く存在します。「暖かそう」「履き心地が良さそう」といった、アグが本来持つ機能面での高い評価は依然として変わりません。
冬の寒い日にあのふかふかのシープスキンに包まれる快適さは、他の靴では得難い魅力です。
さらに、近年のファッショントレンドの変化に伴い、ネガティブな印象は変わりつつあります。
「エフォートレス(気取らない)」「リラックスカジュアル」といったスタイルが主流になる中で、「シンプルでどんな服にも合わせやすい」「リラックスしたスタイルがおしゃれ」と再評価する動きが顕著です。
このように、アグを履いている人への印象は、見る人の年齢層、過去のブームを知っているかどうか、そして現在のファッショントレンドへの感度によって大きく左右されると言えます。
ムートンブーツを履いている人はもういないという噂は本当?

「最近、ムートンブーツを履いている人がいない」という噂や感覚は、一時期の爆発的なブームが落ち着いたことを反映していると考えられます。
確かに、数年前と比較すると、街中で誰もが履いているという状況ではなくなり、見かける頻度は減ったかもしれません。
しかし、これはアグ(UGG)の人気が完全になくなったことを意味するわけではありません。
むしろ、ブームが沈静化したことで、一過性のトレンドアイテムから「冬の定番アイテム」へと移行した側面が強いです。流行に関わらず、その暖かさと快適さを理由に愛用し続ける層が確立されています。
また、この噂を否定する大きな要因として、海外での人気再燃が挙げられます。近年、海外ではアグが再び大きな注目を集めており、新たなトレンドを作り出しています。
特に、スリッポンタイプの「Tazz(タズ)」や、定番を極端に短くした「Ultra Mini(ウルトラミニ)」といった新しいデザインやショート丈のモデルは、トレンドに敏感なセレブやインフルエンサー(ベラ・ハディッド、カイリー・ジェンナーなど)がこぞって日常のコーディネートに取り入れています。
彼女たちのSNS投稿などを通じてその魅力が拡散され、若い世代を中心に「今最もホットなアイテム」として認識され始めているのです。
このため、「履いている人がいない」というのは正確ではありません。
ブームが去ったことで一過性のアイテムとして見ていた層が離れ、①定番アイテムとして愛用し続ける層と、②新たなトレンドとして取り入れる層、という二極化が進んでいる、というのが実情に近いでしょう。
そして、その海外での人気再燃の波は、日本国内のファッション感度の高い層にも確実に波及しています。
夏に履くのはおかしい?

アグのスリッポン、特にブランドの代名詞でもあるシープスキン(ムートン)ライニングのモデルを夏に履くのは「おかしい」と感じる人は少なくありません。あの見た目の暖かさから、季節外れという印象を与えてしまうのは否めません。
アグの公式サイトなどでは、高品質なシープスキンは「夏は涼しく、冬は暖かい」という特性を持つと説明されることがあります。通気性に優れ、湿気を逃がす機能があるため、理論上は夏でも快適さが保たれる、というものです。
しかし、これは主に室内や、夏でも湿度が低い海外(アグ発祥の地であるオーストラリアや、人気の高いアメリカ西海岸など)の気候を前提とした話である可能性が高いです。
日本の、特に都市部の「高温多湿」な真夏の屋外において、あの毛足の長いファーで覆われたスリッポンを快適に履きこなすのは、現実的には難しいと言わざるを得ません。
夏のシープスキンモデルは避けるのが無難
日本の高温多湿な夏において、定番のシープスキン(ムートン)スリッポンを履くのは、機能面(蒸れ)とTPO(見た目の季節感)の両方から、避けた方が賢明です。
通気性があるとはいえ、見た目の暑苦しさは避けられず、周囲に違和感を与える可能性があります。また、汗による蒸れを感じやすく、衛生的にも懸念が残ります。
ただし、アグはシープスキンだけでなく、夏向けの素材を使用したスリッポンやスニーカーも豊富に展開しています。
例えば、通気性の良いニット素材、軽快なキャンバス地、スポーティーなメッシュ素材を用いたモデル(例:Marin Slip-On、La Flexなど)です。
これらのモデルであれば、通気性も確保されており、見た目にも涼しげなため、夏に履いても全く不自然ではありません。したがって、夏にアグのスリッポンを履きたい場合は、素材選びが最も重要な鍵となります。
厚底デザインの評価

近年、アグの人気を牽引しているのが、間違いなく厚底(プラットフォームソール)デザインです。その代表格が、スリッポンの「Tazz(タズ)」や、ブーツタイプの「Classic Mini Platform(クラシックミニ プラットフォーム)」です。
この厚底デザインに対する評価は、世代やファッションの好みによって、賛否がはっきりと分かれる傾向にあります。
肯定的な意見としては、「今どきでおしゃれ」「トレンド感がある」「スタイルアップ効果が期待できる」という点が強く挙げられます。約4〜5cmほどの厚みがあるボリュームソールが、現代のストリートファッションや、リバイバルしているY2K(2000年代)トレンドと見事に合致しました。
シンプルなコーディネートであっても、足元にこの厚底デザインを取り入れるだけで、一気に全体のバランスが現代的になり、脚を長く見せる効果も期待できると、特に若い世代を中心に高く支持されています。
一方で、否定的な意見も存在します。各種アンケート調査などでは、「ソールが分厚すぎて不自然」「全体のバランスが取りにくい」「デザインが個性的すぎる」「歩きにくそう」といった声も見られます。
特に、アグに従来のシンプルなデザインや、あくまでリラックスした履き心地を求めている層からは、この新しいデコラティブなデザインに違和感を覚えることもあるようです。「不自然に底上げされている感じがする」という意見は、このデザインが受け入れられにくい層の感覚を端的に表していると言えます。
このように、厚底デザインはアグの「古い」「おばさんっぽい」というイメージを払拭し、新たな魅力を引き出した立役者である一方で、その個性的なシルエットから好みが分かれる要因にもなっています。
新作はダSAいイメージを払拭?

前述の通り、アグが近年積極的に投入している新作デザインは、従来の「ダサい」「古い」「一昔前の流行」といったネガティブなイメージを払拭する、非常に大きな原動力になっています。
新デザインの投入とアップデート
最も象徴的なのが「Tazz」スリッポンや「Ultra Mini」ブーツです。これらは、アグのクラシックなデザインDNA(シープスキン、丸みのあるトゥ)を踏襲しつつも、シルエットやディテールを現代風に大胆にアップデートしています。
「Tazz」は、定番スリッポン「Tasman」をベースに厚底プラットフォームソールを採用し、履き口のカラフルな刺繍(タスマンブレイド)をアクセントにしています。
この「スリッポンの手軽さ」と「厚底のトレンド感」の両立が、海外のファッショニスタやモデルの間で爆発的な人気を呼びました。
トレンドとの合致
コロナ禍以降、世界的に「コンフォート(快適さ)」を重視する流れが強まり、リラックスウェアやラウンジウェア(部屋着と外着の境界があいまいな服)のトレンドが定着しました。
アグの持つ「抜群の快適さ」は、まさにこのトレンドと非常に相性が良いものでした。快適でありながら、だらしなく見えず、おしゃれなアイテムとして、再び脚光を浴びる土壌が整っていたのです。
セレブやインフルエンサーの影響
この流れを決定づけたのが、トレンドセッターたちの存在です。
ベラ・ハディッドやカイリー・ジェンナー、ジジ・ハディッドといった絶大な影響力を持つセレブたちが、これらの新作や定番モデル(特にUltra Mini)をレギンスやスウェットと合わせた「オフの私服」として着用する姿がSNSで拡散されました。
彼女たちのスタイリッシュな着こなしが、「アグ=おしゃれなリラックススタイル」という新たなイメージを強力に再構築しました。
これらの理由から、新作モデルを中心に、アグは「ダサい」どころか「今最もトレンドのアイテムの一つ」として、ファッション業界で再評価されていると考えられます。
アグ(UGG)のスリッポンがダサい説を覆すコーデ術
- ダサ見えしないスリッポンの履き 方
- おしゃれなレディースのコーデ術
- メンズ向けのおしゃれな合わせ方
- 失敗しないサイズ感の選び方
- アウトレットで探す際の注意点
ダサ見えしないスリッポンの履き方

アグのスリッポンが「ダサい」あるいは「野暮ったい」と見えてしまう原因の多くは、アイテムそのものではなく、履き方やコーディネートのバランスにあります。
「部屋着感」や「手抜き感」を出さず、おしゃれに履きこなすためには、いくつかの重要なポイントを押さえることが大切です。
アグの「ダサ見え」回避・3つの原則
- シルエットでメリハリをつける(ボリュームの調整)
- 色の統一感を意識する(大人っぽさの演出)
- 小物使いで「きちんと感」をプラスする(部屋着感の回避)
1. シルエットでメリハリをつける
アグのスリッポンは、デザイン上、足元に一定のボリュームが出やすいアイテムです。
そのため、コーディネート全体のシルエットでメリハリをつけることが、最も重要な鍵となります。
- OK例(細身ボトムス):最も簡単なのは、細身のスキニーパンツやレギンス、冬場であれば厚手のタイツと合わせる方法です。ボトムスをタイトにすることで、足元のボリューム感が程よいアクセントとして引き立ち、脚全体をすっきりと見せる効果が期待できます。
- OK例(太めボトムス):逆に、トレンドのワイドパンツやバギーデニム、ロングスカートと合わせる場合は、トップスでバランスを取ります。トップスをコンパクトなサイズにするか、タックインしてウエスト位置を明確にすることが重要です。これにより、上下ともにルーズにならず、リラックス感がありながらも計算されたバランスのスタイルになります。
- NG例:中途半端な丈感のパンツ(例:クロップドパンツ)や、上下ともにオーバーサイズのアイテムを合わせると、全体の重心が下がって見え、野暮ったい印象になりがちです。
2. 色の統一感を意識する
コーディネート全体の色味を統一すると、カジュアルなスリッポンを使っていても、洗練された大人な印象を与えやすくなります。
- アースカラーでまとめる:スリッポンが定番のベージュやチェスナット(茶系)なら、服もアースカラー(ベージュ、ブラウン、カーキ、オフホワイトなど)でまとめると、ナチュラルで統一感のある上品な雰囲気に仕上がります。
- モノトーンでまとめる:ブラックやグレーのスリッポンであれば、服装もモノトーン(黒、白、グレー)で統一するのがおすすめです。足元が引き締まり、大人っぽくシックなスタイルが簡単に作れます。
3. 「部屋着感」を回避する小物使い
スリッポンの持つカジュアルさやリラックス感を、他のアイテムで中和し、「きちんと感」をプラスするのも非常に有効なテクニックです。
例えば、トップスやボトムスはスウェットやデニムでカジュアルであっても、バッグだけは上質なレザー素材のショルダーバッグやトートバッグを選ぶ。
あるいは、ピアスやネックレス、時計、バングルといったアクセサリーをしっかり身につける。
こうした「光沢感」や「硬質な素材感」を少しプラスするだけで、全体の印象が引き締まり、「部屋着のまま出てきた」ような手抜き感を払拭できます。
これらの点を意識するだけで、アグのスリッポンを「ダサ見え」から「計算されたおしゃれな着こなし」へと大きく印象を変えることが可能です。
おしゃれなレディースのコーデ術

アグのスリッポンは、その汎用性の高さから、合わせるアイテム次第で多様なレディースコーデを楽しめます。ここでは、トレンドを意識した3つのスタイルを紹介します。
1. きれいめカジュアル(外しアイテムとして)
スリッポン(特にTazzなどの厚底モデル)は、あえてきれいめなアイテムと組み合わせる「外し」のテクニックとして非常に優秀です。
- 具体的なコーデ例:センタープレスの入ったスラックスや、光沢感のあるサテンのナロースカートに、あえてアグのスリッポンを合わせます。
トップスはシンプルなリブニットやオーバーサイズのシャツを選ぶと、全体の印象は上品さを保ちつつ、足元で適度な抜け感とトレンド感を同時に演出できます。コートもウールのロングコートなど、きれいめなものと好相性です。
2. ストリート・古着ミックス
前述の通り、ボリュームのあるアグはストリートスタイルや古着とも相性が抜群です。
- 具体的なコーデ例:ウォッシュのかかったバギーデニムや、メンズライクなカーゴパンツといった、ゆるめのボトムスを合わせます。
トップスにはオーバーサイズのスウェット、カレッジロゴのパーカー、あるいは古着の柄シャツなどを選びます。足元にアグのスリッポン(特に厚底)を持ってくることで、Y2Kの雰囲気も漂う、トレンド感満載の着こなしが完成します。
3. フェミニンコーデの外し
フェミニンなワンピースやフレアスカートに、あえてアグを合わせるスタイルも人気が定着しています。
- 具体的なコーデ例:柔らかな素材のティアードワンピースや、揺れ感のあるプリーツスカートなど、甘くなりがちなアイテムの足元にアグのスリッポンを選びます。
アグの持つカジュアルなボリューム感が、コーディネート全体の甘さを程よく中和し、気取りすぎないリラックスした雰囲気に仕上げてくれます。冬場であれば、スカートとスリッポンの間に厚手のソックスを覗かせるのもおしゃれです。
このように、アグのスリッポンは、合わせる服のテイストを選ばず、コーデの主役にも脇役にもなれる懐の深さが魅力です。
メンズ向けのおしゃれな合わせ方

アグはレディースのイメージが強いかもしれませんが、「Tasman(タスマン)」や、チャッカブーツタイプの「Neumel(ニューメル)」など、メンズにも定番として人気のモデルが多く存在します。メンズがおしゃれに履きこなすためのポイントを紹介します。
1. リラックスしたストリートスタイル
メンズの場合も、アグの持ち味であるリラックス感がキーワードです。
- 具体的なコーデ例:シルエットがきれいなスウェットパンツや、ゆったりとしたカーゴパンツに、オーバーサイズのパーカーやコーチジャケット、MA-1などを合わせるスタイルは定番です。
足元に「Tasman」を取り入れることで、ラフでありながらも、スニーカーとは異なる足元の素材感(スエードやシープスキン)が、だらしなく見えすぎない絶妙なバランスを生み出します。
2. デニムとの王道カジュアル
デニムパンツとの相性は、言うまでもなく抜群です。
- 具体的なコーデ例:細身のブラックデニムでスタイリッシュに合わせるのも良いですし、トレンドのワイドなデニム(インディゴブルーやウォッシュド)と合わせてルーズに着こなすのもおすすめです。
スニーカー記事のコーデ例にもあったように、インディゴブルーのデニムにはブラックやグレーのスリッポンを、ウォッシュドデニムにはチェスナットなど明るい色を合わせると、カラーバランスが良くなります。
3. ショートパンツとの組み合わせ(春・秋口)
春や秋口の、アウターが必要な程度の気温の時期には、ショートパンツと合わせるのもおすすめです。
- 具体的なコーデ例:ただし、子供っぽくならないよう、トップスは長袖のシャツや薄手のニット、スウェットなど、肌の露出を調整することが重要です。
色使いもモノトーンやアースカラーで落ち着かせると、大人のリラックスしたカジュアルスタイルが作れます。ソックスを見せるかどうかも、印象を変えるポイントになります。
メンズコーデにおいては、スリッポンの「抜きすぎない」ラフさを活かしつつ、清潔感を保つこと(特にパンツの裾の処理や、スリッポン自体の手入れ)が、おしゃれに見せる鍵となります。
失敗しないサイズ感の選び方

アグのスリッポン、特に内側にシープスキン(ファー)が敷き詰められたモデル(Tasman, Tazzなど)を購入する際、最も悩み、そして失敗しやすいのが「サイズ感」です。
基本はジャストサイズかハーフサイズ下
アグのシープスキンは、履いているうちに体重で中のファー(毛)が寝てきて、足に馴染み、内側にゆとりが生まれます。新品の試着段階で「少しきついかな?」「指が当たる感じがする」と感じるくらいが、数週間後にファーが馴染んだ頃にジャストフィットになることが多いです。
そのため、多くの場合、普段履いているスニーカーのサイズ、もしくはハーフサイズ下(0.5cm下)を選ぶことが推奨されます。新品の状態でジャストサイズ、あるいはゆとりがあると、馴染んだ頃にはかかとが浮いてしまい、歩きにくくなる可能性が高いです。
利用シーン(靴下)が分岐点
ただし、冬場に厚手のウールソックスなどと合わせて履くことをメインに想定している場合は、ジャストサイズ、あるいはハーフサイズ上を選んだ方が無難なケースもあります。
ご自身が「素足で履くことが多いのか」「薄手の靴下か」「厚手の靴下か」を明確に想定して選ぶ必要があります。
モデルによる違いと足の形
スリッポンでも、「Tazz」のように甲部分のデザインがしっかりしている(履き口が狭め)モデルは、足の甲が高い人や、足幅が広い人にはきつく感じられることがあります。そのような足の形の方は、ハーフサイズ上げないと甲が入らない、というケースも報告されています。
また、スニーカータイプのモデルや、夏向けのニット素材のモデルなどは、シープスキンモデルとは全くサイズ感が異なる場合があります。
アグ スリッポン(シープスキン)のサイズ選び目安
| 普段の履き方 | 足の形:標準 | 足の形:甲高・幅広 |
|---|---|---|
| 素足・薄手の靴下 | ジャストサイズ or 0.5cm下 | ジャストサイズ(Tazzは要試着) |
| 厚手の靴下 | ジャストサイズ or 0.5cm上 | 0.5cm上 or 1.0cm上 |
可能であれば店舗で必ず試着するか、購入前にオンラインストアのレビューで「普段〇cmで、甲高のため〇cmを選びました」といった、ご自身の足の形に近い人の具体的なレビューをしっかり確認することが、失敗を避けるために最も重要です。
アウトレットで探す際の注意点

アグのアイテムを少しでもお得に購入したい場合、アウトレットモール(例:御殿場プレミアム・アウトレット、三井アウトレットパークなど)は魅力的な選択肢です。しかし、期待して行ったのにがっかりしないよう、いくつか知っておくべき注意点があります。
1. 品揃えはシーズンオフや旧モデルが中心
最も重要な点です。アウトレット店で主に取り扱っているのは、以下の商品です。
- シーズンオフになった商品(例:夏に冬物ブーツ、冬に夏物サンダル)
- 廃盤になったカラーやデザイン
- デザインが更新される前の旧モデル
「Tazz」や「Classic Mini」、「Tasman」といった定番かつ大人気のモデル、特にその中でもブラックやチェスナットといった基幹色は、そもそもブランドのセール対象になりにくいため、アウトレットに入荷すること自体が稀です。もし入荷しても、すぐに売り切れてしまいます。
最新作や、現在トレンドになっている人気モデル・人気色を探している場合は、アウトレットは不向きだと考えた方が良いでしょう。
2. 価格と状態の確認
価格は定価よりも割引されていますが、中には「B級品」(製造過程でついたわずかな傷、接着剤のはみ出し、汚れ、縫製のズレなど)が含まれている場合があります。使用に問題ないレベルのものがほとんどですが、購入前には必ず試着し、商品の状態をご自身の目でしっかり確認することが大切です。
3. 偽物のリスク(非正規店の場合)
前述したような正規のアウトレットモールに出店している「UGG直営のアウトレット店」であれば、100%本物であり、偽物の心配はまずありません。
しかし、注意が必要なのはインターネット上の「非正規のアウトレットサイト」や、実店舗であっても正規取扱店ではない怪しげな店舗です。Yahoo!知恵袋などでも「ネットで安く買ったら偽物だった」といった相談が後を絶ちません。アグは非常に偽物が多いブランドの一つであり、極端に安い価格設定(例:定価の半額以下など)には、まず偽物のリスクがあると疑うべきです。
アウトレットでは「良いデザインや色があればラッキー」「掘り出し物を見つける」という感覚で、定番品が欲しい場合は正規店や信頼できるオンラインストアを利用するのが賢明です。
アグ スリッポン ダサいかはコーデ次第
この記事で解説してきたように、「アグ スリッポン ダサい」というイメージは、過去のブームや一部の履きこなし方に起因するものであり、現在のトレンドやアイテム自体の魅力とは切り離して考える必要があります。
最後に、重要なポイントをまとめます。
- アグのスリッポンが「ダサい」「おばさんっぽい」と言われる背景には、2000年代の大流行による「古い」イメージがある
- また、ボリューム感のあるデザインがコーデによっては「野暮ったく」見えることも一因
- しかし、高品質なシープスキンによる抜群の快適さと、シンプルなデザインの汎用性は大きな魅力
- 近年、海外セレブやインフルエンサーが愛用し、人気が再燃している
- 特に「Tazz」などの厚底デザインや「Ultra Mini」といった新作がトレンドを牽引
- リラックスウェアやラウンジウェアとの相性の良さも再評価のポイント
- 「ムートンブーツを履いている人がいない」というのは正確ではなく、定番化とトレンド化が同時に起きている
- 夏にシープスキンモデルを履くのは、日本の気候では蒸れやすく避けるのが無難
- アグには夏向けのニット素材やキャンバス地のスリッポンも存在する
- 厚底デザインは「今どき」と「スタイルアップ」を評価する声と、「不自然」と違和感を覚える声に分かれる
- ダサ見えしない履き方の基本は、シルエットのメリハリ
- 細身のパンツと合わせるか、ワイドパンツならトップスをコンパクトに
- コーデ全体の色をアースカラーやモノトーンで統一すると洗練される
- レザーバッグやアクセサリーで「きちんと感」を足し、部屋着感を回避する
- レディースコーデでは、きれいめアイテムの外しや、古着ミックス、フェミニンコーデの中和役として活躍
- メンズコーデでは、スウェットやデニムと合わせたリラックススタイルが定番
- サイズ感は、ファーが寝ることを考慮し、ジャストサイズかハーフサイズ下を選ぶのが一般的
- 厚手の靴下を履く場合はジャストサイズ以上も検討
- アウトレットは旧モデルやシーズンオフ品が中心で、定番人気モデルは少ない
- 正規店以外での購入は偽物に注意が必要
- 結論として、「アグ スリッポン ダサい」かどうかは、モデル選びとコーディネート次第で決まる